小原教授×工藤さん

主体性を尊重した指導に切磋琢磨できる環境。研究成果を社会に還元するべく研鑽を積む日々。

小原 工藤さんは留学生教育や日本語教育が専門で、大学で教壇に立つとともに、外国籍住民の支援にも携わっていますね。
工藤 ボランティアや地域の方と一緒に活動するうちに、言語教育面の関わりだけでなく生活支援にも興味を持つようになりました。以前は福祉系大学に勤務していたこともあり、そこの先生方から「日本社会事業大学大学院は社会人でも学びやすく、社会福祉学分野で非常に質の高い教育研究を展開している」と聞き、進学を決意しました。
小原 私のことも探して連絡くださいましたね。
工藤 進学を検討していた時に自分の研究テーマと合っている先生がいらっしゃるかを調べていたら、小原先生がソーシャルワーク理論・援助技術開発などを研究されていると知り、連絡させていただきました。現在は研究の進捗を先生に報告していますが、的確な助言や軌道修正をしてくださり心から感謝しています。
小原 私のゼミに入ると打たれ強くなりますよ。ただし、厳しさだけではなく、指導を通して皆さんの取り組みを全面的にサポートしたいと考えています。働きながら研究を続けることはとても大変ですから。
工藤 毎回愛のあるご指摘だと感じていますし、何よりも勉強になります。ゼミの皆さんと各自の研究内容やさまざまな情報を共有し、切磋琢磨できる点もありがたいですね。
小原 私が誰かに指摘をしても、全員が自分事として受け止めているように感じます。研究は自分自身で道を定めて歩まなければなりません。私たち教員が「自分の見解は話しますが、選び取るのは論文を執筆するあなた次第」と常に言うのはそのためです。社会福祉学は実学なので、研究テーマを徹底的に追究し、社会に還元できる成果を出してほしいと願っています。
工藤 自分の研究が誰かの幸せにつながることを実感できたら、この上ない喜びですね。博士号を取得し、社会に貢献できるよう全力を尽くしたいと思います。

対談

小原 眞知子教授(左)×博士後期課程 工藤 昭子さん

※インタビュー内容は取材当時のものです。