修了生インタビュー

ソーシャルワーカーの社会的承認を広めるために
教育と研究の両面から尽力

  • 博士後期課程修了
根本 貴子さん

2022年3月 研究大学院 社会福祉学研究科 博士後期課程修了
佐久大学 人間福祉学部 勤務

がん相談支援センターへのアクセシビリティの向上をテーマに、がんサバイバーによるがん相談支援センターの活用促進要因の解明に取り組んでいます。過少利用には認知率の低さが課題とされるなか、本研究ではがん専門相談員への質的・量的調査の統計的分析により、認定資格を持つ人員体制や提供するサービスの質などがセンターの活用に影響することを示しました。がん医療の進歩に伴い、多様なソーシャルワークニーズが増えている今日において、がんサバイバーを効果的にサポートしていくことの重要性は増しています。ソーシャルワーカ―の活動に対する社会的承認が広まり相談機関の活用が進むよう、今後もこの研究を進めていきたいと思っています。

永井 黎音さん

※掲載内容は取材当時のものです。

学びを深めるきっかけ
実務で直面した福祉的課題

ソーシャルワーカーの実務から社会福祉士養成専門学校教員を経て、現在は大学で社会福祉士養成課程の教員を務めています。実務時代に直面していた福祉的課題について研究分野から取り組みたいと考えていたところ、実証研究に実績のある本大学院を勧められ、進学を決めました。