博士後期課程の概要

新しい社会福祉研究と教育を担う「研究者の養成」を主な目的としています。

教育目標

前期課程の目的を踏まえた研究課題を科学的に追求する自立した研究能力を修得するとともに、合わせて豊かな学識を養うことによって、社会福祉実践の向上や発展に資することのできる高度の実践的研究者及び研究的実践家、並びに社会福祉実践の向上や発展に貢献する優れた実践家・研究者を育成できる教育者を目指す。

教育課程の5つの特色

❶複数教員による研究サポート

大学院生は論文指導教員の中から主指導教員、その他の教員の中から1名を副指導教員とし、それぞれの担当教員から研究指導を受けます。福祉政策、地域福祉、ソーシャルワーク実践、福祉プログラム評価、保健医療福祉、子ども家庭福祉、障害福祉、介護福祉を担当する教員が研究指導科目を開講しています。

❷3段階の予備審査、綿密な指導の下で、博士論文を執筆

博士論文の審査については、第1次予備審査から第3次予備審査までのプロセスを経て、最終審査、最終試験を受けます。予備審査では、1年次から3年次までの各段階における研究計画書等の申請書類を提出し、その計画書等に基づき、口述試験が行われ、第2次予備審査に合格した者は博士論文執筆に取りかかります。

❸評価研究者としての研修を積む「福祉プログラム評価履修コース」

博士前期課程のプログラム評価履修コースに加えて、博士後期課程では福祉プログラム評価の知識を養うと共に指導教員の共同研究や外部資金を活用したプロジェクト研究に関わり、プロジェクトマネジャーの経験を通して自立した評価研究者としての研鑽を積みます。

❹国内外を舞台に、共同研究員として研究プロジェクトに参加

本学社会事業研究所が行う研究プロジェクトに共同研究員やリサーチ・アシスタントとしての登録を経て、海外の社会福祉研究及び国内の各種社会福祉調査、社会福祉研究プロジェクトに参加し、研究を深めると共に、社会福祉に関する先駆的・実践的研究活動を実現します。また、日本学術振興会「特別研究員他」の獲得に向けた経費の補助を行う等、研究者が広い視野をもって福祉の研究・実施に取り組める環境が整っています。

❺それぞれの研究成果を論文にまとめ、関係学会で発表

大学院生は研究指導の成果を論文にまとめ、学術雑誌に投稿する他、その内容を社会福祉学会など関係学会で報告、発表します。

博士後期課程3年間の流れ

博士後期課程3年間の流れ

博士後期課程カリキュラム

福祉プログラム評価履修コース

本履修コースでは、社会福祉実践現場はもちろんのこと、行政、国際機関など、様々な領域において、新しい切り口による福祉プログラム評価のアプローチ法を修得することができます。

履修コースの履修プロセスとコース修了後に期待されるキャリアパス

福祉プログラム評価履修コース