お知らせ 2022年度JCSW海外スタディツアー(オーストラリア・シドニー) 2023.04.20

 本学では、2023年3月19日(日)から3月29日(火)まで10日間の海外スタディツアーに行ってきました。感染拡大状況が世界的に安定に向かう中、コロナ禍が発生以降の久しぶりの開催でしたが、15人の学生が参加しました。引率の教職員3人とともにオーストラリアのシドニーを訪問し、特にオーストラリアの社会福祉・ソーシャルワークから学ぶべき多文化や多様性という共通のキーワードに焦点を当て、様々な専門分野に関する体験学習に取り組みました。参加学生による詳しいスタディツアー報告は、2023年6月24(土)~25(日)の学内学会(社会福祉フォーラム)で予定されています。

 移動と初期オリエンテーションを経て、本学が交流協定を締結している現地のニューサウスウェールズ大学では、以下のように2日間の豊富なプログラムに参加しました。
 
 ・ソーシャルワーク学科生や日本文化サークルとの学生同士の交流アクティビティ
 ・研究所よりソーシャルワーク関連の先端研究の紹介
 ・難民、避難民、無国籍者のソーシャルワークに関する授業体験
 ・在学生と卒業生、また配属先の指導者を含む実習教育と現場実践の報告
 ・中国における重度の精神障がい者の家族介助者の負担やオーストラリアにおけるアフリカ系高齢者の介護をめぐる文化的な問題に関する大学院生の研究発表
 ・専門的な支援技法としての「寛容」に関するソーシャルワーク理論の模擬授業
 ・その他

ニューサウスウェールズ大学にて

ソーシャルワーク学科紹介の講義

配属先の実習指導者によるオンライン実践報告

学生同士の屋外アクティビティ

  各種の社会福祉分野やオーストラリアの文化及び歴史に触れるために、協定校以外に訪れた訪問先や取り組んだ活動は次の通りです。
 ・障がい者就労支援の作業所の視察及び利用者との協働作業
 ・日本語学習の市民サークルと交流
 ・保育園の見学と園児との交流
 ・ 現地の高齢者福祉と障がい者福祉で活躍している日本人ソーシャルワーカーによるセミナー
 ・大規模の障がい児福祉EXPOへの参加
 ・国立オーストラリア博物館にて先住民の文化や自然環境に関する学習
 ・ シドニー市立博物館及びニューサウスウェールズ州立の資料館で地域特性、植民地化や移民の歴史に関する学習
 ・その他(自由時間)

障がい者施設視察後の質疑応答

障がい者施設の利用者との協働作業

人形劇を活用した保育園での環境教育

園児への日本の絵本の読み聞かせ

保育園視察後の質疑応答

在豪日本人ソーシャルワーカーによるセミナー

障がい児福祉EXPOにて

 以上のような充実したプログラムに沿ったスタディツアーが実現したことは、日本とオーストラリア現地の多くの方々のご協力が欠かせませんでした。この場をお借りして、お礼を申し上げます。また、本スタディツアーにおいては、教職員共済生活協同組合の2022年度社会貢献活動助成事業に採択された「グローバル化に対応できる社会福祉人材育成と国際交流事業 ―ポストコロナにおけるWell-beingとソーシャルワーク―」の一環として助成を頂きました。助成元の社会福祉法人 中央共同募金会に、深く感謝しております。

 なお、スタディツアー終了後に、今後の連携関係をさらに深め、発展させるために、4月7日(金)にニューサウスウェールズ大学のトム・リチャーズ氏(連携担当)を清瀬キャンパスでお迎えることになりました。本学の横山学長、大学院の小原研究研究科長、研究所の竹内所長、学長室のヴィラーグ室長補佐と、双方向の学生交流の強化について、将来的な可能性と方向性について話し合いました。

ニューサウスウェールズ大学連携担当のトム・リチャーズ氏による
本学訪問

両大学間の将来的な関係強化に関する会議の様子

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