お知らせ
二神麗子講師(福祉援助学科)共著の書籍『手話の法制化と聾者の言語権』が発行されました。
2024.08.23
著者メッセージ
「私達抜きに私達のことを決めないで」というスローガンのもと、近年の障害者政策や法制化の意思決定プロセスには障害当事者の参画が欠かせないものとなっていますが、当事者の意見がそっくりそのまま法律や制度に反映されるわけではありません。あるいは、「骨抜き」になってしまったと憤り、嘆く声も散見されます。なぜそのようなことが起きてしまうのか。これを明らかにしようと試みた約10年間の研究をまとめたものになります。
制度はそこに「ある」のではなく関係者間で構築されていく生き物のようなものであるという社会構築主義の立場から、「手話言語条例」がいくらかの人の熱意とすべての人の賛同によって、ときに無意識に「角」が削られ、すんなりと作られていく過程を丁寧に描きました。
手話や障害者をめぐる法制化・政策・制度について知りたい、考えたい人にぜひお手にとっていただきたい本です。
著書情報
タイトル
手話の法制化と聾者の言語権 ーそのポリティクスと課題解決の手立てー
著者
二神麗子他
出版社
生活書院
ISBN
978-4865001761
発行日
2024年8月15日