お知らせ
2026年4月に社会福祉学部の「福祉計画学科」を「共生社会デザイン学科」に、「福祉援助学科」を「ソーシャルワーク学科」に学科名称を変更予定
2025.03.10
日本社会事業大学は、2026年4月に社会福祉学部の「福祉計画学科」を「共生社会デザイン学科」へ、「福祉援助学科」を「ソーシャルワーク学科」へ名称変更を予定しています。なお、学科名変更に伴う、学位(社会福祉学)、養成する人材像、教育課程など現在の学科内容に変更はありません。
本学は、1946年に政府(厚生省)からの委託を受けて日本初の社会福祉・ソーシャルワークの専門教育機関として設立されました。その後も今日まで、「指導的な社会福祉人材の養成」を厚生労働省から委託され、日本の社会福祉領域の教育・研究を牽引すると同時に、全国に福祉のリーダーを輩出するなど、社会福祉の専門大学としての社会的使命を果たしてきました。
現在の「福祉計画学科」と「福祉援助学科」の学科名称は、1996年に変更されて以来、変わらず約30年の時が経過してきました。この間、社会福祉は、時代を映す鏡として、様々な社会問題や生活課題に対応しながら大きく変容し、求められる福祉専門職の役割も変化してきました。
2026年に本学創立80周年を迎えるにあたって、社会情勢に即した学科名称の変更を行い、今後なお一層、新しい時代を見据えた「指導的な社会福祉人材の養成」に努めてまいります。
【共生社会デザイン学科への名称変更の背景】
2000年以降、本学科が立脚する国や地域社会においては、「国から地方へ」の地方分権改革や、規制緩和による「民間活用」など、様々な改革が進められてきました。近年では、社会福祉と異分野異業種の連携による、農業や地域再生、環境などの地域課題の解決や、住民の参加と協働による福祉空間の創出、多様性を尊重した共生社会のための地域づくりが求められ、新しい社会福祉のあり方は、教育内容にも反映されてきました。
こうした福祉環境の変化を踏まえて、この度、学科名から教育目的や学科の学びが想起できるように、「福祉計画学科」から「共生社会デザイン学科」へ名称変更し、学科の特色を分かりやすく発信することと致しました。
これに伴い、現在の制度・政策、福祉サービス組織の経営、コミュニティソーシャルワークや住民教育等の学びを通して、共生社会に向けた地域デザインを創発する、国や地方自治体、社会福祉協議会、多様な福祉サービス組織における福祉専門人材の養成を進めてまいります。
【ソーシャルワーク学科への名称変更の背景】
近年、複合化するニーズや複雑化する社会環境のなかで、制度外ニーズへの対応、包摂的・包括的支援、多職種連携体制などソーシャルワーカーに期待される役割が変化してきました。また、国際的なソーシャルワーク専門職のグローバル定義(2014年)においては、社会正義を追求し、アドボカシーや社会変革、福祉資源の開発等を通した開拓的なソーシャルワーカーが求められるようになりました。
近年のソーシャルワーカーとして期待されるあり方は、社会福祉士国家試験指定科目のカリキュラム改訂にも反映され、直近では「相談援助」が「ソーシャルワーク」に変更されるなど、変化してきました。
こうした国内外の変化を踏まえ、「福祉援助学科」から「ソーシャルワーク学科」にシンプルかつ明確に変更することで、本学の原点であるソーシャルワーク教育を深化させ、共生社会において誰一人取り残さないための個別支援や、医療や保健など多機関多職種との連携、地域コミュニティや社会への働きかけなど、人々の直面する問題の解決方法を実践的なソーシャルワーク教育から考えます。
日本のみならずアジアの社会福祉教育伝統校として、より一層の存在感を示してまいります。