SOCIAL WORKER REAL
この場に集う全ての人に生きる喜び 働く幸せ そして笑顔を生み出したい
矢島 美由紀 さん
社会福祉法人マザアス認知症高齢者グループホームグループホームひかわだい 勤務(東京都)
1999年 児童福祉学科 介護福祉コース 卒業
※卒業時の学科名を記載。現在の福祉援助学科になります
- 取得している資格
介護福祉士
より良い支援のために働きやすい環境づくりを
認知症のある方が一軒家で共同生活をするグループホームで管理者として働いています。認知症の度合いはさまざまですが、自分の家で暮らすように、その方ができることを少しでも維持できるようサポートする仕事です。一緒に食事をつくったり、掃除や洗濯をしたり、利用者さまの暮らしのペースに合わせて支援しています。利用者さまに質の良いケアを行うためには、職員の知識や技術の向上はもちろんのこと、職員全員にここで働くことができて良かったと思っていただく環境づくりも重要です。そのため、常勤やパートといった立場に関係なく、研修や勉強会などのキャリアアップのきっかけづくりには力を入れて取り組んでいます。
全ての人の「個性」を大切に笑顔を引き出していく
超高齢化社会に向かっていく中、人材不足がこれからの大きな課題です。一度離職した有資格者が福祉の現場に戻りたいと思えるような体制づくりや、就労支援からの受け入れなどを積極的に行うことも必要だと感じています。介護の仕事は「大変」だと言われがちですが、どの仕事でも同じ。我々が利用者さまに「認知症である」「介護が必要である」といったフィルターをかけるのではなく、それらを「個性」としてとらえることが大切。ここにいる人が笑顔になれるような土壌を生み出していくことが目標です。
介護の仕事に携わる喜びを多くの人に感じてほしい
介護の仕事は「提供すること」だけでなく、教わること、楽しいこと、癒されることなど、利用者さまから「提供されること」もたくさんあります。また、介護の仕事は目に見える対価だけではありません。利用者さまが態度で返してくださるところは大きなやりがいです。利用者さまと関わりながら支援することで、喜びやうれしさを直接感じられるのがこの仕事の醍醐味だと思っています。そういったことをやりがいに感じ、共感できる人が増えることを願っています。
※掲載内容は取材当時のものです。