SOCIAL WORKER REAL
安心の生活と成長を願うプロの職員集団であり続けるために
宗友 志円 さん
社会福祉法人武蔵野 わくらす武蔵野 勤務(東京都)
2007年 福祉援助学科 子ども・家庭福祉コース 卒業
- 取得している資格
社会福祉士、保育士
知的障がいのある方の安穏な暮らしを支える
知的障がいのある方が入所する施設の開設に向けた準備を担当しています。利用者さまが安心して生活ができるように個別支援計画を考えていくことはもちろん、ともに働く職員を受け入れるための整備も同時に進めています。特に議論に上がるのは、支援にあたる職員がやりがいを持ちながら働き続けるためにはどうしたら良いかということです。利用者さまに歴史や価値観があるのと同じように、職員にもそれぞれ歴史や価値観があるため、職員全員が同じ方向を向いて支援ができるように環境を整えることが大切です。利用者さまの安心できる生活と、日々の成長を願う職員集団であるための土壌づくりが大きな課題でもあり、永遠のテーマでもあると思います。
分野を横断した幅広い支援が求められる
知的障がいのある方も、高齢期にさしかかるとこれまでできていたことができなくなり、例えば嚥下機能が低下し肺炎になるという事例もあります。そのため、障がい者福祉分野にも高齢者福祉分野の知識も必要になってきていると感じています。利用者さまのライフステージにあった支援をつくり上げていく必要があると考えると、とても気が引き締まる思いです。また、利用者さまに安心していただける施設であるためには、地域に受け入れられる施設や環境づくりも大切です。人と人との関わり合いの中で、相手に気持ちを寄せて深く掘り下げて考えることも、福祉の世界に身を投じている私たちに求められる専門性ですね。
日本社会事業大学で過ごした日々が自身を成長させるきっかけ
対人援助の現場は毎日同じ日がありません。人の人生の一片に立ち会える喜びとともに責任も感じます。これから福祉の世界に携わる人に求められることは、自分のものさしだけでみるのではなく、相手にもものさしがある事を理解したうえで相手の気持ちを想像し、思いやる気持ちを持つことができることだと感じます。大学生活で学んだこと、実習で感じたことは確実に今の私の基礎となっています。日本社会事業大学で過ごした時間は、自分自身を成長させるきっかけとなったと思っています。
※掲載内容は取材当時のものです。