SOCIAL WORKER REAL
全ては子どもの最善の利益のため長く働ける職場づくりを整備していく
相楽 弦太 さん
社会福祉法人東京育成園・児童養護施設東京育成園 勤務(東京都)
2006年 福祉援助学科 卒業
- 取得している資格
保育士、児童指導員
人材の確保・育成が子どもの未来を明るくする
児童養護施設でケアワーカーとして勤務しています。施設内に8つあるホームのうちの1つのホームの長として、児童相談所を介してお預かりしている7名の子どもの日常生活支援や家庭復帰支援を担当しながら、職員キャリアアップ部門の部門長の職にも就いています。児童養護施設は「子ども」が支援の中心となります。一方で「子ども・家族」の最善の利益を追求していくためには、職員の人材育成と職場の環境づくりが大きな課題です。職員が10年、20年と長く働き続けることは、我々の大きな強みになります。個々の職員がどんな未来像を描いているかなどを理解しながら日々の業務や研修に臨み、キャリアアップを図っていけるような取り組みを進めています。
支援の現場をさらにより良く
福祉の仕事は大変で、お給料が安いといったイメージが未だに強いと感じることは多々あります。しかし、実際には児童福祉分野では働き方や給与の改善が進み、一流企業と比べても遜色のないレベルになっています。今後はますます小規模化、家庭的養護、里親推進など「より家庭に近い環境での養育支援」が進められていくことが予想されます。他職種や地域との連携を強化しながら、より良い支援を模索していきたいです。
専門性はもちろん人としてどれだけ成長できるかも大切
これから福祉の道を進む人には、自分が担う職務について学ぶことはもちろん、そこに繋がりを持つ他の職種についても学んで理解しておくことが必要でしょう。必要な時に必要なネットワークを活用することが可能になり、支援の幅も大きく広がります。また、大学生活では専門的な学びを深めることのほかに、ぜひ「人としての成長」も考えてみてほしいです。福祉は人と向き合う職種です。勉強、部活、遊び、アルバイト、ボランティアなど何でも良いと思います。さまざまな経験の積み重ねが、一人ひとりの強みや魅力につながっていくはずです。
※掲載内容は取材当時のものです。