SOCIAL WORKER REAL

子どもの未来のため支援する側を支援することの重要性

三ツ井 裕俊 さん

社会福祉法人松葉の園 勤務(東京都) 

2006年 福祉援助学科 子ども・家庭福祉コース 卒業

  • 取得している資格

保育士、児童指導員、2級ファイナンシャル・プランニング技能士 ほか

三ツ井 裕俊 さん

長く働き続けられる職場環境が子どもの支援に必要

児童養護施設、保育所、自立援助ホームなど、さまざまな事業所を持つ法人の職員として、人事・労務・企画・広報などをはじめとする各事業所長のフォローや、理事・評議員会の運営などに携わっています。現在取り組んでいる課題はいくつかありますが、特に力を入れていることは、支援に携わる人が長く働き続けられる職場環境をつくることです。児童養護施設では、勤続3年以内に半数が志半ばで退職するといわれています。勤務の必要上夜勤が入ることもあり、心身の不調や家庭の事情で離職せざるを得ない場合が多くあるのです。子どもと支援する側の愛着関係は大切で、長く働ける環境が最終的に子どもの支援につながります。そのために、法人の諸規定の整備等を積極的に進めています。

三ツ井 裕俊 さんの活動

すべての子どもたちにチャンスを

入所している子どもたちに限らず、社会的養護を必要とする子どもたちがより多くのチャンスを掴めるよう、新しい支援者・支援団体を開拓し、支援団体同士をつなげ、有益な情報は他団体、他施設とも共有するという活動をしています。例えば、地域の学習支援を行う団体と就職支援を行う団体をつなぐことや、フードバンクと母子寮や子ども食堂をつなぐことで、多くの子どもたちがチャンスに恵まれるように支援をしています。貧困格差、相対的貧困、虐待予防など社会に課題は山積です。同じ志を持ったもの同士、法人の垣根を越えたチーム戦で挑み、子どもたちの持つ可能性を広げていきたいと考えています。

三ツ井 裕俊 さんの活動

同志を増やし 新しい支援の形を模索する

在学中、保育園でのアルバイトや実習等を通し、子どもを支援するにはその子どもの家庭への支援も必要だと感じ、より現実的な支援ができるように、卒業後は証券会社へ就職し、お金の知識を身につけて福祉の世界へ戻りました。他業種での経験が今も活きています。福祉を学ぶなら日本社会事業大学が一番です。現場にも多くの卒業生がおり、よりよい支援ができるように日々努力し、それぞれの現場で活躍しています。私自身、さまざまな場面で助けていただきました。大学で福祉を学び、現場に出たときには私たちは同志であり、仲間です。分野や所属などは関係ありません。施設や地域など、いろんなところと協働をしながら、一緒に面白いことをしましょう!

三ツ井 裕俊 さんの活動

※掲載内容は取材当時のものです。

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