SOCIAL WORKER REAL
一人ひとりの気持ちに寄り添い、その人に合った働きやすい環境づくりを目指す。
小田 昇平 さん
大田区役所 福祉部上池台障害者福祉会館
身体障害者作業室 (大田区立上池台障害者福祉会館) 主事
2019年 福祉計画学科 福祉経営コース 卒業
- 取得している資格
社会福祉士、精神保健福祉士
東京都大田区に入庁して4年間、就労継続支援B型の福祉施設で生活支援員を務めています。障がいや難病があり、企業などでの勤務が難しい方に働く場所を提供し、それぞれの特性に応じた作業に取り組めるように計画を立て、支援をしています。個別の支援計画においては、半年ごとに目標の達成度を確認します。達成できたときは喜びを分かち合い、つらい経験をしたときは一緒に悔しがるなど、ご利用者一人ひとりの気持ちに親身に寄り添うことを心がけています。
生活支援員として活動するにあたり、在学中の実習で得た経験が業務に活かされています。特に大切だと感じたのが、状況や行動の変化に常に気を配る姿勢です。実習中に、ご家族の訪問回数が減少したり、ご利用者が普段にはない行動をとることがありました。当初は記録をつける程度でしたが、先生から指導を受けるなかで、その理由について深く考えるようになりました。一見些細に見える変化ですが、ご利用者が抱える悩みや苦しみに結びついているかもしれないからです。また、ゼミ活動を通して、文章の構成・書き方や論理的な思考についても学ぶことができました。大学時代に培ったスキルや習慣が、今の仕事をする上での基盤となっています。
地方自治体の職員の仕事は、行政の立場から広い視野で皆さまを支えられることも魅力のひとつです。毎日ご利用者やご家族の方々と関わり、その想いに触れているからこそ、よりよい社会福祉の政策や計画づくりを実現できると考えています。現在の職場で積み重ねた経験は、今後どの部署に配属されたとしても必ず自分の強みになるはずです。
大学時代の友人との関係は?
定期的に会い、食事を楽しみながらお互いの仕事について語り合っています。
仕事のやりがいは?
支援方法について新しい発見が毎日あることです。
※掲載内容は取材当時のものです。