SOCIAL WORKER REAL

地域の声に真摯に耳を傾け支え合いの仕組みをつくる。

樋口 佳那 さん

板橋区社会福祉協議会 経営企画推進課 地域包括ケアシステム推進係 主事

2017年 福祉計画学科 地域福祉コース 卒業

  • 取得している資格

社会福祉士

樋口 佳那 さん

東京都の板橋区社会福祉協議会(社協)に所属し、「地域包括ケアシステム」の仕組みづくりに携わっています。地域包括ケアシステムとは、高齢者が住み慣れた地域で長くいきいきと暮らし続けられるようにするための支援体制のことです。私は生活支援コーディネーターとして、地域の福祉ネットワークを拡充し、地域のニーズと関係機関をつなぐ調整役を担っています。社協が開設した地域拠点の運営業務も任されており、常駐の職員と共に住民からのさまざまな相談に対応しています。

これまでの仕事においては、精神的に不安を抱えながら就職の相談に来られた方を、1年半にわたってサポートしたケースが強く印象に残っています。最終的には就職が決まり、「この場所があったから一歩を踏み出せた」という感謝の言葉をもらえたときは、やりがいや達成感で胸がいっぱいになりました。

大学時代に学んだ相談対応の心構えや相手の話を引き出す技術は、私の礎になっています。また、社会福祉士の実習で、現場の第一線で活躍するプロの目線から対人面における留意点などを教えていただけたことは、今につながる非常に有意義な経験でした。

社協は、誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指して、地域の方々と一緒に活動する「地域の応援団」です。しかし、その存在を皆さんに十分に認知されているとはまだまだ言えません。「困っているときは社協に相談すればいい」という共通認識を地域に広げるとともに、私自身もより多くの方々から頼ってもらえるように、毎日の仕事をしっかり取り組んでいきたいです。

樋口 佳那 さん

これからの福祉に望むことは?

世代や分野を超えた連携・協働を促進できる人材がもっと増えてほしいです。

社会福祉協議会の認知度を上げるためには?

まずは私自身の活動を通じて認知を広げます。将来的には社協と企業とのコラボレーションなどで間口を広げたいです。

※掲載内容は取材当時のものです。

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