SOCIAL WORKER REAL
「相手の気持ち」と向き合うために。
先回りや予測をしない相談援助を心がける。
本田 優乃 さん
立川市社会福祉協議会
総合相談支援課地域あんしんセンター係
日常生活自立支援事業相談員・専門員
2023年 社会福祉学部 福祉計画学科 地域福祉コース 卒業
- 取得している資格
社会福祉士・社会福祉主事
誰もが自立した生活を送れるように支援する。
自宅に訪問して必要な支援を考える。
私は立川市社会福祉協議会で、日常生活自立支援事業における専門員・生活支援員として勤務しています。具体的な業務内容は、認知症を患っている方や知的障がい・精神障がいをもつ方などが自立した生活を送れるように支援することです。自宅に訪問して部屋の様子を見たり、お話を聞いたりして適切な福祉サービスを受けられているか確認し、必要な場合にはケアマネジャーさんなどと連携して支援内容を相談します。また日常的な金銭管理も業務の1つで、1週間の生活費について利用者の方々と話し合いながら、必要な金額を金融機関から引き出すこともあります。
仕事をする上で気をつけていることは、利用者の方の気持ちに寄り添うことです。さまざまな人と向き合う中で、相手の気持ちを先回りして予測しないよう意識し、支援にあたっています。上手く気持ちを聞き出せず、力不足を感じることもありますが、利用者の方と向き合い、相手の気持ちに寄り添えるよう努力していきたいと思います。
大学時代の学びと経験が、今の私に自信をくれる。
働いている中で特に活きていると感じる大学での学びは、法学の講義。現在、「成年後見制度」という仕組みの相談や利用支援を担当しています。「成年後見制度」とは判断能力の低下により、財産管理や施設入所の契約などが難しい方々を支援する仕組みです。福祉や法律に関する専門用語が業務の中で頻繁に使われるため、高い水準の知識が求められているのですが、大学時代の学びのおかげで理解が追いついています。また社会福祉士の実習で実際に自分が働くイメージを確立できていたことも仕事に順応する上でとても役立ちました。大学で得た知見は私のソーシャルワーカーとしての土台であり、社会人として必要な武器となっています。
少しでも福祉の仕事に興味をもつ人が増えてほしいので、これからも私自身がやりがいを感じて仕事をしていきたいです。
※掲載内容は取材当時のものです。