SOCIAL WORKER REAL

地域の方々が助け合い笑顔で生活できるよう根気強く問題に臨み住民に頼られる存在に

増永 めぐみ さん

社会福祉法人 中野区社会福祉協議会 勤務(東京都)

2020年 福祉援助学科 子ども・家庭福祉コース卒業

  • 取得している資格

社会福祉士

増永 めぐみ さん

「頼ってもいいのね」と信頼していただいたとき ケースワーカーの魅力を実感

中野区の社会福祉協議会にて、日常生活自立支援事業や成年後見制度の相談・利用支援、担当地域で福祉関連の相談や訪問を行うため、毎日自転車で区内を走り回っています。この仕事ではさまざまな方と関わり、地域にお住まいの方々と一緒に考え活動できる楽しさがあり、そこに喜びが感じられます。困難を抱えている、認知症の90代女性の支援では、門前払いをされてもめげずに約半年通い続けた結果、ご本人から「頼ってもいいんだと安心しました」と信頼していただき、ケースワーカーの魅力を大いに実感できました。

増永 めぐみ さんの活動

在学中に数多くの現場を経験して「児童福祉」から「地域福祉」へ転換

大学1年次の講義で路上生活者や行き場のない女性たちの厳しい現実を知り、特に、性搾取に苦しむ10代後半の少女たちは当時の私と同世代でもあり、目を背けることができなくなりました。勉強のために、そうした方々を支援するNPO法人を見学し、ボランティアにも参加、無料定額宿泊所兼シェルターでの夜勤アルバイト、婦人保護施設での実習と、多くの現場を経験しました。また、社大の先輩からフィリピンの孤児院の話を聞いて興味を持ち、友だちと何度か訪れた後、1年間休学して長期滞在もしました。貧しい地域にもかかわらず、お互い助け合い、外国人の私にも優しく接してくれて、笑顔で生活する人々の様子に、日本でもこうした地域を実現したくなり「地域福祉」を志すようになりました。入学当時は児童福祉を考えていた私にとって、大きな転換でした。

先生があの時私の背中を押してくれたからやりがいのある仕事に就けました

社会福祉協議会の仕事は地域に住んでいる方全員と関わるチャンスがある仕事です。障がいのある方、認知症のお年寄りも多いので、協議会の目的をお伝えしても、理解を得られるまでには長い時間がかかります。それでもあきらめず根気強く足を運んだ末に納得してもらい、頼っていただけるようになると、心の底から嬉しくなります。この仕事にたどり着けたのは、地域福祉へ転換した私を否定せず、「自分がやりたいことをやりなさい」と背中を押してくれた先生のおかげです。社大で勉強できたこと、出会えた先生方に感謝しています。

※掲載内容は取材当時のものです。

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