SOCIAL WORKER REAL
子ども一人ひとりの笑顔を守り続けるために支援していくこと
前田 ちひろ さん
小平市教育委員会 勤務(東京都)
2018年 福祉援助学科 子ども・家庭福祉コース 卒業
- 取得している資格
小学校教諭一種免許状、中学校教諭一種免許状(国語)、高等学校教諭一種免許状(国語)、社会福祉士
福祉のプロとして頼りにされることの喜び
東京都小平市にて学校配置型のスクールソーシャルワーカーとして勤務しています。さまざまな課題を抱えている子どもや保護者の思いに寄り添いながら、子どもの最善の利益のために支援を行うのが私の仕事です。現在は市内の7つの小中学校を担当。毎週決まった日に担当する学校に出勤して、子どもの様子を見守ったり、教職員と子どものことについて話し合ったり、必要に応じて関係機関とのやりとりなどを行っています。スクールソーシャルワーカーとしては2年目で、まだまだ周囲の方々に助けていただくことも学ぶべきこともたくさんありますが、さまざまな経験を積み重ねるにつれ、周囲の先生方に「前田さんは福祉のプロ。頼りにしています」と言っていただけるようになったことが、やりがいにつながっています。
子どもや保護者の気持ちに寄り添った支援を
福祉の仕事は、支援者が何かをしたからといってすぐに課題が解消されることは基本的に少ないように思います。それでも、登校を嫌がっていた生徒が「先生がいたから学校行事に参加できた」といってくれた時や、家庭訪問や面談を継続していく中で「誰にも話せなくて辛かった」「あなたは信用できる」と言ってもらえた時は、子どもたちや保護者の気持ちに寄り添いながら支援できているのかなと感じることができます。
問題の背景を導き出しそれぞれの強みや力を引き出す
日々の業務の中で大切にしていることは、子どもたちの「笑顔を守ること」。笑顔になれない子どもには、自分が本来持っている力を発揮できなかったり、未来への可能性を絶たれていたり、自信を持つことができなかったりと、背景に何らかの理由が隠れています。それをいち早くキャッチしてそれぞれの強みや力を引き出す手助けをするよう心がけています。今後も子どもたちを取り巻く環境はますます複雑化していくと予想されますが、変わらず子どもたちの笑顔を守ることができる支援を続けていきたいです。
※掲載内容は取材当時のものです。